対面コミュニケーションの強さ。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

今日はコミュニケーション方法についてのお話。

先日、Facebook上で「怒られそうな報告はついメールで済ましたくなる」と投稿したところ、多くの方々からいいねをいただきました。
きっと僕以外のみなさんも日頃からコミュニケーション方法に頭を悩ませているんですね。

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僕は小さな頃から電話が苦手です。かけるのも、出るのも苦手。
今まではそれがどうしてなのかなんて考えたこともなかったのですが、今回考えてみて、ぼんやりと分かったことがあります。
それはきっと電話は「相手の様子が分からないこと」が怖いんだと思います。

「話しかけていいタイミングなのかな?それとも忙しいのかな?」
「機嫌は良いのかな?それともイライラしているのかな?」
「僕の話に興味はあるのかな?それともつまらなそうなのかな?」

いわゆる空気を読むことが出来ないというのが非常に怖いんです。

僕は目の前にいる人に声をかける場合は、相手の様子をとても気になります。
そして話しかけるタイミングやかける言葉を選んでいます。
電話ではこれらが出来ないから、きっと苦手なんだと思います。

でも、相手の様子が見えないということは一緒なのにメールというコミュニケーション方法はよく使ってしまいます。
メールは伝える内容をじっくりと考えられる事や、相手も自分のタイミングで返信ができるから、という理由もあります。
でも何より頼ってしまう理由は「一方的に言いっ放しにできる」ということ。

相手が怒っていようが、食い違ってしまおうが、即座には反応は返ってこない。
なにより、都合が悪くなったらこちらから返信を止めてしまうことだって出来る。
嫌な返信だったら見ないってことだって出来てしまう。

だから言ってしまえば、そもそも空気を読まなくたってその場は何とかなってしまうんです。
平たく言えば、「ずるい」んです。

メール、電話、チャットと便利な「連絡」方法はあるけれど、大事な場面では、1分で済むような簡単なことでも、出来るなら対面で行いたい。
それぞれの方法には対面には無いメリットがありますが、それでもやっぱり「コミュニケーション」をするのであれば対面が強い。
コミュニケーションをする以上、相手の表情や空気を五感で感じなければならないという「責任」もあると思うんです。

対面だとお互いに嫌な思いをするかもしれないし、とても疲れるかもしれないし、喧嘩になるかもしれない。
それでも、「コミュニケーション」後の結果の質は圧倒的に対面が良いと僕は信じています。

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Facebookに書いたような「自分が怒られる場合」より、もっとずっと難しいのが立場が逆の場合。
つまり相手のことを注意をする場合や、ダメ出しする場合です。

例えば、デザイナーさんにデザインのやり直しをお願いしたり、相手に不満を伝える場合。
こういうことこそ丁寧なコミュニケーションが必要なのに、電話はおろかメールで済ましたくなってしまう。

相手のプライドを傷つけたり、相手に強く言い返されたり、会話が噛み合わなくなったり。
そういったことが怖くて、ついつい一方通行の手段をとってしまう。
でもそれでは言いっ放しになってしまって、こっちが伝えたことを相手がそれをどう解釈しているか分からない。
そして相手にだって言いぶんがあるかもしれないのにそれをはなから拒絶することになってしまう。

先日、LINEのチャット機能を使って「コミュニケーション」をしていた時に勘違いが起こりました。
その時はあとから直接話をした際に勘違いに気付くことができたのですが、LINEだけでコミュニケーションしていたらずっとその勘違いしたままだったと思います。
連絡事項や他愛のないことを言うだけならいいですけどね。スタンプとか可愛いし。

ということで、コミュニケーション方法はちゃんと使い分けたいですね。
コミュニケーションをする場合は、相手のことを感じる責任を持って、大事な場面では勇気をエイっと出して、相手に会いに行くように心がけよう。

ウチヤマケンイチ