ウェブから街全体まで。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

最近、オフィス空間の設計に携わってます。
ほんのちょびっとですけど。

空間をデザインするのって、やっぱり楽しい。
元々僕は大学生の頃に建築や家具の研究をしていました。
だから、建築事務所とかインテリアメーカーに入るのが普通だったのかもしれません。
むしろ新卒でリクルートという会社に就いたことの方が畑違いでした。

きっと今ではウェブデザインの人と思われているでしょう。
最近では周りの人たちに「昔は建築をやってたんですよ」と説明をしてます。

学生として建築を学んだのは6年。
仕事としてサービスをデザインしてもうすぐ8年。
いつのまにか、メディアをつくっている時間の方が長くなってました。

建築を学んでいた学生の頃の、僕は相当な劣等生でした。
特に表彰されることはなく、建築について詳しいわけでもなく。

けれど、建築を通じて学んだことは、どんなクリエイティブなことにも通用するポータブルスキルかもしれない。
そんなことはなんとなく思っていました。

たしか就職活動でも「人のことを考えてデザインするのは建築もメディアも一緒です」みたいなことを言ってメディア系の企業を受けていた記憶があります。
結局、就職して初めてウェブデザインを中心としたサービスデザインを学びました。

ずっと仕事ではメディアのデザインをしていたから、ひさしぶりの空間の設計はすごくおもしろいです。
実際に8年間サービスをデザインしてみて思うのは、就職活動の時に自分が言っていたことはなかなか正しかったなと。
ほんと、建築の設計とメディアのデザインというのは似ていました。

この8年間、空間の設計なんてほとんどやっていないんです。
ですが今回のお仕事のほうが、建築を学んでいた当時よりも深い思考や設計ができていると思います。
仕事としてやっているので、そうじゃなきゃ迷惑なんですけど。

ウェブやサービスのデザインを通じて、いつのまにか空間設計でも使えるの考え方が鍛えられていたみたいです。
漫画のドラゴンボールにあった、闘いとは関係なさそうな修行をやらされて、気付くと闘いに強くなってるというシーン。
なんだかあれに似ている感覚です。

そこに集まる人のことを考えて、コンテンツを並べて、道をつないでゆく。
そこで生まれる体験だったり世界観を考えるというのは、建築もメディアも一緒だと今はより強く思います。

ニッカオフィスは、ジャンルは問わず人が関わることであればちゃんとデザインできる存在でありたいと思っています。
将来、まさか建築家にはなれないと思いますが、ちょっとずつそうやってデジタルじゃないものもデザインしたい。

今回はほんのちょびっとだけ。
いずれはオフィス空間全体とか、公共空間とか。
そしていつかは、街全体とか、鉄道の沿線全体とか。

そんなものもデザインしてみたいと思ってます。
ちょっとずつデザインを幅を広げていこう。

ウチヤマケンイチ
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