数学の証明問題と仮説思考。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

数学の証明問題。
あれ、すごく好きだったんです。

前提となる条件を元に、その図形が合同だったり相似であることを証明する。
あやふやな状態から論破していくそのプロセスは、勉強というよりもパズルや推理に近かった。

中学生にあがると、問題文が挑戦的になるのも好きだった。
それまでは「答えましょう」だったのが、「証明せよ」となる。まるで任務を与えられた感覚でした。

あと僕の塾では数学の問題を解いた後、答えの右下に斜線を2本引くルールだったんです。
「これで解答完了」という意味。あれも気持ちよかった。

そんな数学の証明問題。
これが仕事で使っている仮説思考に似てるなと思ったんです。

数学の問題は必ず証明ができるようにつくられているけれど、仕事では証明できるとは限らない。
前提となる条件も、数学の合同条件のような確実なものはなくて、過去の経験から生み出した曖昧なものだったりする。
そんな違いはあるけれど、不確実なものを確からしくしていく行為は証明問題に似てる。

僕が幸いにも楽しく仕事をやれている理由の1つ。それは、子どもの頃に勉強が楽しかったことが影響してると思うんです。
その頃に脳が楽しいと覚えたこと、いまも同じように続けているだけなのかもしれない。

新サービスの立ち上げは、数年かかるようなプロジェクトもよくあります。
そんなとき、まず最初にやることはさまざまな材料を集めて、スケジュールやスコープを見立てるんです。
そして、「なぜこのスケジュール、このスコープなのか」を関係者に説明していく。

苦手な人も多いようですが、これが自分が解いた証明問題をみんなの前で発表するのに重なるんです。だから楽しい。

この歳になって、最近また数学に興味が出ています。
もうすぐふるさと納税で頂いた将棋盤も届くし、子どもの頃に好きでやってた頭の訓練を、また始めようかなと思うのでした。

ウチヤマ ケンイチ