からだに悪いものほど、おいしい。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

からだに悪いものほど、おいしい。

これ、どうしてなんでしょうね。

寝る前のらーめん、油まみれのポテトフライ、あと砂糖たっぷりのコーラなんかも最高です。
ついついやめられないと言われる食べ物は、たいだいが同時に身体に良くないとも言われてる。

一方で、健康的とされている料理。たとえば、病院食とか、精進料理とか。
そういう料理は健康的と言われていると同時に、おいしいとかハマってるという評判はほとんど聞かない。
動物というのが本能的に生きることを欲しているなら、この現象はなんだかおかしい気もします。

生きることに忠実であるなら、本能的に身体に悪いものはまずく感じる。そして身体に良いものこそおいしいと感じる。
その方が自然な気がするんです。医学的な知識があるわけじゃないですけど。
実際、野生の動物は毒のある食べ物は食べないらしいですし。

なんだろう。人間の身体のセンサーは壊れちゃったんですかね。

いやいや、違う。
ジャンクフードが好きな僕でも、腐っている食べ物は分かる。
そんな、「すぐに、確実に、危険が及ぶ場合」はきちんと反応できる。これは食べないほうがいいぞって。

でも、塩分の摂り過ぎとか、油の摂り過ぎとか。
そんな、じわじわくるような、そして絶対に危険とは言い切れないものこそ、ついハマっちゃうんだよな。

やや危険なことにハマるのって、食べ物だけの話じゃない。
失敗をするかもしれないお酒を飲み過ぎてみたり、バレるかもしれない不倫にどきどきしてみたり、寝坊したらまずいのに夜更かししてみたり。
人って、そんな死なない程度に悪いことをついやっちゃうんでしょうね。

健康に良くないものを好むのは、きっと健康が保証されているから。
スリルが欲しくなるのは、きっと平和が保証されているから。

人はわざと少し危険なことをして、そして大丈夫だった時に喜びを噛みしめているのかもしれないよ。

ウチヤマ ケンイチ