自動車というのは音がするものだ。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

ノイズキャンセリングのイヤフォンを使い始めたのですが、さっそく電車に乗り遅れました。
のんびり構内を歩いていたら、乗れたはずの電車に間に合わなかったのです。普段ほとんど電車に乗り損ねることなんてないのに。

その時も目で人の流れは意識していて、まだ電車が出発しそうにないかを確認していたつもりだったのですが。
電車のベルにしても、構内放送にしても、日頃耳からの情報にかなり頼っていたんだなと再認識するのでした。

聞こえない弊害といえば、電気自動車はエンジン音が静かすぎて歩行者にとっては危ないと聞いたことがります。
近くをクルマが走っているのにそれに気づけないんだって。

静かな車は一見喜ばしいことなのですが、「自動車というのは音がするものだ」という多くの人の常識と間にギャップが生まれてるんですよね。
他にも小さな子どもはディスプレイを見るとタッチ操作しようとしまうんだとか。こちらは逆に古いデバイスが、彼らの新しい感覚に対応できていないということ。

人の認識や行動パターンって、その人の中の経験や基準で正解が決まってくる。
だから普遍的だったり、絶対的だということはほとんどないんだろうなぁ。

仕事でUIやサービスを設計するとき。良かれと思ってやったことが、実は裏目に出ることがあるもかもしれない。
そんなことも気をつけなければならないと、改めて思ったのでした。

ウチヤマ ケンイチ