物を所有するって、なんなんでしょうね。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

物を所有するって、なんなんでしょうね。

法的には所有権というのがあって、「物の全面的支配すなわち自由に使用・収益・処分する権利」と定義されているらしいけど。
でも、それは後から人間が決めたこと。本来は誰のものでもないはずだし、いやそもそも「所有する」という意味そのものが分からなくなるときがある。

最近、思うんです。物にしても、土地にしても、「これは自分のものだ」と主張することに意味はあるのかって。
価値観の違う宇宙人が表れたら法律なんて役に立たないもんなぁ。

土地なんて何億年も昔からあったのに、それをあとから来た人間が勝手に分けて住むなんておかしい。
これ、のび太の日本誕生という映画の中でスネ夫が言ってたんですよね。

たしかにそうかもと思うんです。
それが誰のものであるのかって、そこに関係している人たちの間での決め事でしかない。

そういえば昔、月の土地が売られていることを知ったとき、すごく違和感がありました。
でもこれってもしかすると目の前にある、手が届くものですら、それが自分の物だと言うなんておかしな話なのかもなぁ。

そもそも物を所有できるなんて思うことは幻想なのかもしれない。
なんでもシェアするようになった昨今の流れは自然なことなのかも。

物に人格があったなら、「おいおい、おれはお前のものじゃないよ」って言葉が聞こえてくるような。そんな気もするよ。

ウチヤマ ケンイチ