平成29年11月19日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

写真を撮ってると、見たままの風景を撮りたいのにどうにもそうは写らないということがよくあります。

全体の明るさとか、あと物の位置関係、距離感なんかも変わってしまう。
特に夜の風景を撮るときは明るさも色味も別物になってしまうことがほとんどです。

これは僕の撮影技術が足りないといえばそうなんでしょうが、そもそも人の眼とカメラというのは随分と違うみたい。
人の眼はカメラに比べてあらゆる面で優れていて、そのなかでも光を見分ける光感度は優秀なんだとか。
だから人間は、明るい場所でも暗い場所でも綺麗に見ることができるんだそうです。

そういえば、数年前に登場したRetinaディスプレイ。
Retinaは「網膜」という意味で、これ以上細かくしても人の眼には差がわからないほどの高解像度なんだとか。
優秀な人の眼でも、細かさにおいてはこれ以上進化をさせても知覚できなくなったというわけです。

でも人の眼や脳って、別の部分でもっともっとすごいんですよね。

それは、対象が荒い情報であっても脳が補正、補完をしてしまうということ。
たとえばゲームなら、ドットが丸見えだった昔のファミコンの画面だって、ビジュアルが美しい最新のゲームと同じようにその世界に入り込めた。

人間が補正する能力があるなら、実はデバイスはそこまでの高性能じゃなくていいのかも。
なんだか、そんなことを考えるのです。

ウチヤマ ケンイチ