令和6年7月22日に考えたこと
絵を描くとき、いかに先入観を捨てられるか
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
デッサンで正形をとろうとするとき、そもそもモチーフの形を把握できていないと描けないわけですが、そうではなく形は分かっているのにどうしても描けないということがあるんです。そして厄介なのはこっちのパターンだったりする。
形が把握できていないなら、まずは観察をすれば良い。やることは明確なわけです。
一方で形が分かっているのに描けないとなると、まずは自分の感覚を補正しなければいけません。自分の思い込みや先入観を正して、これまでの描き方を変えていかなければ正しく描けるようにはならない。
具体的にはどういうことか。例えば、人間の全身を真正面から描くとき、足のつま先も真正面を向いているはずです。
ただつま先は長いことを知っていると、つい正面を向いているはずのつま先を横方向に長く描いてしまうのです。小さな子どもが描いた絵なんかが分かりやすい。
ここで正確に描くためには、真正面を向いてるつま先は絵の中では奥行きとして描かなければならず、長さという形では表れないことを受け入れなくてはならない。
それが分かっているはずなのに心配になって説明的に描いてしまえば、絵としてはおかしくなるのです。
こんなふうに分かってるはずなのに心配でつい間違った方向にいってしまうことは仕事をしていてもよくあります。
例えばプレゼン資料が説明だらけになって、何が言いたいのか分からなくなったりね。
ウチヤマケンイチ