事実と真実はずれる。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

トリックアート。

目の錯覚を使った不思議なアートです。最近ではSNSでもよくシェアされてたりします。
例えば、実は同じ色なのにどうしても違う色に見えてしまうとか、実際は止まっているのに動いて見えてしまうとか。
実際は目は錯覚を起こしているから、認識が間違いで事実は逆となる。

パルテノン神殿。聖闘士星矢に出てくるアレです。
あの建物の柱はまっすぐに安定して見せるために、実は柱の真ん中の部分を少し膨らませているそうです。
実際にまっすぐ作ってしまうと人間の目は錯覚をおこして不安定に見えるらしいのです。

ちゃんと作ったほうが不安定に見えて、ずらしたほうが安定して見える。
人の目なんてものはなんともいい加減なものです

では知覚と事実はどちらが正しいんでしょう。
物質的な事実はなんであれ、結局は人がどう感じたか方が真実な気もします。
トリックアートに限らず、人との関係や商品企画なんかも真実と認識が異なってしまうことは多い。

やっていることは正しいのだろうけど、なんだか納得できないとか。
すばらしい商品なんだろうけど、なぜか魅力を感じないとか。その逆もあるでしょうね。

少なくともデザインついては相手が感じ取った結果が真実だと思っています。
デザイナー側にどんな意図があろうが、それを誰かが目にするときデザイナーはその横にはいません。
横にいてデザインの補足説明ができるならばまだしも、そうはいかない。

自分も相手も、結局は人って感じ取ったもので判断をします。錯覚してても、してなくても。
嘘をつけというわけではないですが、相手がどう受け取っているのかということをきちんと思い描かないとですね。

きっと世の中って、事実と真実は全然といってもいいくらいに一致してないんだろうなぁ。

ウチヤマケンイチ
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