決定事項のように話すな。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
「決定事項のように話すな。」
これ、僕が社会人になりたての頃に、よく先輩から言われてたこと。
仕事で何かを伝えるときに、それはみんなで決めたことなのか、それともただ自分思ったことなのか。
それをきちんと分けて話をしなさいと、そういうことでした。
たしかに当時の僕は、人が言っていた話と、自分の想像したことが曖昧になっていた。
そこに悪意はないのですが、聞く側からするとそれでは正しい判断ができなくなってしまうと。
自身の考えを持つことや、自分なりの予想をしてみること自体は悪くない。
でも一個人の意見が、あたかも「みんなで決めました」とか「あの人が言ってました」となるのは危ない。
それは判断ミスや組織の責任問題にもなりかねないから。
だから人の発言と自分の考えは切り分ける、想像だけじゃなくきちんと事実を確かめる。
たしかにそれは必要なことだなと、そう思いったのです。
一方で、ネット上の情報ってそれとは対極にある気がします。
それが誰の発言なのか、考えなのか、そんなものは曖昧になっていて、引用したり、人の意見を拝借することは価値ですらある。
良くも悪くもそれがネットの世界で、おもしろさやスピードにも繋がってる。
根拠や裏付けなく、事実のように伝わること。
それが意図的であればデマとして非難されますが、悪意がないことも多いから困ったものです。
だからきっと、受け取る側で差がつくんだろうなと。
発言する側ではなく、受け取る側が情報の真偽や発言者の真意をきちんと押さえる。
最近Twitterを使うようになり、入ってくる情報が格段に増えました。
そしてそれと同時に、そんな社会人になった頃に先輩に言われたことをふと思い出したのでした。
さて、2015年も今日でおしまい。1年間どうもありがとうございました。
明日からも変わらずにやっていきますので、どうぞよろしくお願い致します。
ウチヤマ ケンイチ