慢心は相手にしっかりと伝わっちゃう。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

僕はもっぱら外食生活なのですが、いろんなお店に行くよりも気に入った店に繰り返し行くタイプです。
そんな”行きつけ”になるポイントは3つ。

・おいしいこと
・安いこと
・居心地が良いこと

特に最後が重要で居心地の良さには店内の雰囲気もありますが、それよりも店員さんの「ひととなり」が大事です。
そして、今日は人気店の接客が悪くてかなしくなった話です。

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今日、人気のラーメン屋さんに行ってきました。
そこのラーメンは本当においしく、いわゆる「行列のできる」ラーメン屋さんです。
店内には店長が芸能人と撮った写真がたくさん飾ってあり、サインも埋め尽くされています。
僕は月に数回くらい通っているお店です。

今日はそのお店の開店時間のちょっと前にちょうど前を通りかかったので、食べていくことにしました。
まだ開店していないのですが、すでに数人の行列ができ始めていました。
行列の先頭にはTVの取材なのか、カメラと照明を持った三人組もいました。さすが人気店です。

僕はあまり行列に並んでまで食事をする方ではないのですが、今日は開店時間まであと数分だったで待つことにしました。
しかし、開店時間を過ぎても、一向にシャッターが開く気配はありません。
そうしている間にも行列はどんどん長くなっていきました。

開店時間から10分ほど過ぎたところで、ようやくシャッターが開き営業を開始しました。
店員さんは行列に並んだ人をいつも通り店内へ案内。
とくになんの言葉もありませんでした。
もしかしたら、開店が遅れるのはいつものことなのかもしれません。

たかだか10分くらいでとやかく言わなくてもいいじゃないか、という考え方もありますよね。
そうなんですが、そういった些細なところに大きなものが出てると思うんですよねぇ。
お客さんに対する誠実さとか、想いとか、スタンスとか。

開店後はTVクルーと思わしき人たちがさっそく撮影を開始していました。

店長はスープの紹介に夢中でカメラアングルや見せ方を熱心にディレクションしていました。
ちなみにカメラマンは背後に居たので、僕を含めたお客さんが写ったのかどうかはわかりません。
どちらにせよ、こちらもお客さんたちには一言もありませんでした。

これは取材をしていた人たちの問題でもあるんでしょうけど、これもかなしい。
商売以前に人と人とのコミュニケーションです。もっと相手に誠実でないと。

今後はすこし行く回数が減りそうです。

僕も自分の仕事に対する誠実さ、想い、スタンスを見つめ直してみます。
きっとそこに慢心があれば、それは立ち居振る舞いにあらわれて相手にも「しっかりと」伝わっているはずですよね。

ウチヤマケンイチ