負け。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

勝負をする時や夢を追う時、どこまで諦めずに頑張るか。
良い結果をすぐに出せれば問題ないのですが、どうしたものか人生そう上手くはいきません。
そんな時に良い結果を出すのと同じくらいに、状況を見極めるということも大事だと思います。

“あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?”

バスケットボールを描いた漫画スラムダンクの安西先生の言わずと知れた名言。
スポーツのような制限時間のある勝負なら、途中で諦めようが諦めまいがいずれ終わりは訪れます。
であれば最後まで諦めないことは、そのときの最良の手段かもしれません。
でも世の中には諦めることが必ずしも悪くないケースもあるみたいです。

例えば、投資の世界の”損切り”。
儲かることを期待して取得したものを購入価格より低い値段で手放すことを言います。
もちろんこれは自ら”負けること”を決断したということ。
このままではさらに事態が悪くなりそうなとき、自ら負けを認めることで被害を最小限に抑えるのです。

例えば、将棋の”投了”。
その時点ではまだ負けていなくても、負けを確信した時に棋士は自ら投了をします。
理屈の上では次の一手で相手がとんでもないミスをする可能性はゼロとは言えません。
でも負けるにしても作法というものがあるようです。

日本人の美意識では、諦めずに最後まで頑張ることが褒め称えられることが多い気がします。
それとは逆に潔い最期を迎えることが美しいとされた時代もありました。
最盛期に引退するスポーツ選手やタレントもいれば、スタイルを変えてまで生涯現役を目指す人もいます。

“負け”ってなんでしょう。
“負け”には”人が決める負け”と”自分が決める負け”があります。
将棋の話であれば自ら投了しなくとも、勝負を進めていけばいずれは本当に詰んでしまうでしょう。
バスケットボールでは最後まで諦めずに戦っても、試合時間が終了した時に点数が少なければやっぱり負けてしまいます。
結果だけじゃなくて、プロセスも大事という人もいるでしょう。
いやいや、結果が全てだという人もいると思います。いろんな考え方があると思います。

いろんな考え方はあるけれど、結果というものは必ずしもコントロールできないものです。
だから勝つにしても負けるにしても、勝負が決まってしまうまでの間に勝負にどう向き合うか。
そこになにか大切なものがあるような気がします。

とあるところに上手くいかなくても粘り強く頑張り続けた人たちがいました。
最後にうまくいった人は、”諦めずによく頑張った。素晴らしい。”と称賛されました。
結局うまくいかなかった人は、”切り替えるのが遅かった。身の程を知るべし。”と非難されました。

必ずしもコントロール出来ないものはしかたなし。そして人の評価もしかたなし。
結局は、事が終わった時、どれだけ自分が納得できてるかが大事なんじゃないかって思ってます。
勝負をしている人、夢を追ってる人、みなさん後悔のないように最善をつくしましょう。

そして、結果まで良ければなお良しですね。

ウチヤマケンイチ
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