ゼンマイを巻く。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

時の流れは目に見えません。
昨日はもう1日前のことで、あれから時はちゃんと流れているのに変化が小さいからそれを実感しにくい。
長い時間が経って、周りの環境や自分の容姿が大きく変わると、ふとした時に時が流れたんだなって気付いたりします。
忙しい毎日を送っていれば、なおさら時の流れを感じている余裕はなかったり。

先月、同い年くらいの手巻き時計を買いました。
それをずっとそばに置くようになってから、ちょっとだけ時の流れの感じ方が変わったんです。

毎朝、起きてから最初にやることはその時計のゼンマイを巻くこと。
昨日、もう巻けなくなるまで巻いたゼンマイが、次の朝になるとまたたくさん巻けるようになってる。
ゼンマイを巻きながら、ゆるんだゼンマイに流れていった昨日のことを、今巻いているゼンマイに今日という1日を思うのです。

時の流れっていう曖昧なものを、ゼンマイを巻く感触で感じることができる。

あと、機械式の時計って耳を澄ますと、心地よい時の刻む音がよく聴こえるんですよね。
チチチチチチ・・・。
この音を聴いてる時も、流れているのを耳から感じ取ることができる。

あわただしい生活をしてる人、手巻き時計をそばに置いてみるのはどうでしょう。
毎朝、ちょっとだけゼンマイを巻く時間をつくってみる。それだけでもなんだか1日が素敵になりますよ。

そういえば今日、姪っ子のリリィに会ったらすごくしゃべるようになってた。
まだ2歳にもなってないリリィ。
彼女にとっては同じ今日1日も、ものすごく長い冒険だったんだろうな。

ウチヤマケンイチ
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