副産物を楽しむ。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

最近、テレビで見かけるAmazonのタブレットKindle FireのCM。
ちょっとうろ覚えなのですが、たしかとある家族のこんなシーンを描いていました。

「映画でも見ようか」と、お父さん。
そのお父さんの言葉に、子どもたちも、お母さんも、家族みんな張り切ってが出かける準備をする。

そこにお父さんが、こんな一言。
「Kindle Fireなら出かけなくても映画を見れるんだよ」と。
そして、手に持ったタブレットを使ってネット経由で家族で映画を見始める。

たしか、こんなストーリーでした。
わざわざ出かけなくても、家にいながらタブレットで映画が見られて便利でしょと。

このCMって、休日くらいは家でゆっくりしたいというお父さんをターゲットにしてるんでしょうか。
であればわかるのですが、なんだかちょっと違和感を感じたんですよね。
おもわず「えー、そのまま家族みんなで出かけたらいいのに」って。

実際のところは、どんな意図でつくっているのかわからないのですが。

だって、出かける準備をしている子どもたちやお母さんがなんだかすごく楽しそうだったんですよ。
時間や手間がかかるかはおいといて、本来家族でおでかけってそれ自体が楽しいもの。
家で映画が見られるのは確かに便利だけど、あの楽しそうに出かける準備をしている姿を見ると、ほんとにそれでいいのかなとも。

どんな物事もそれ単独で存在してるってことはあまりない。他のものとの関係の中に存在しています。
そしてそんな風に「同時に起こってしまうこと」が、良い場合は副産物。悪い場合は副作用なんて言われたりする。

もともと、映画を見るためには「外出」しなければなりません。
それを副作用とみるか、副産物とみるか。そんな見方で、人生の楽しさって変わってくると思うのです。

映画を見に行かずに、とりあえずタブレットで見る。
そして出かけないことで「浮いた時間」をこの家族がどう使うのかが、気になるところです。
それがその家族の本来の姿を表している気がする。

無駄な部分こそ、人生は楽しいのかもしれません。
そういえば、誰かが人生はひまつぶしだなんて言ってたなぁ。

さて、今日から12月ですね。
これから1ヶ月かけて、ゆっくり、じっくり、一年を締めくくっていこうと思います。

目的をしっかり追いつつ、周りのこともしっかり見えるようになりたいです。

ウチヤマケンイチ
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