駅から家まで帰る道順。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

いつもの帰り道。
駅から家まで帰る道順は、いくつかあるんです。

ずっと裏通りをゆく道。
明るい大通りをゆく道。
途中で抜け道にそれる道。
ただひたすらまっすぐ進む道。

いつもこれと決めずに気分によってどの道順で帰るかを選んでます。
その方が、なんだか心地いいから。

僕の先輩なんかは、駅からの道順だけじゃなくて電車やバスも気分によって変えるんだって。
だから定期は持ってないって言ってました。

それぞれの道順は、それぞれに雰囲気がある。
景色も違うし、町の明るさも、人の流れも違う。
だから、どの道順にが良いかと聞かれるとなかなか答えられません。

そして、どの道順が一番近いかと言われると、それもはっきりわからない。
きっと道順によって数分程度の違いはあるのでしょうが。
もう、かれこれ4年も通ってる帰り道なのにね。

どの道も全く同じ景色や雰囲気なら、どの道が一番早いのかは分かるかもしれません。
でも、それぞれに違うものを持っているから、比較ができない。

こんな風に、世の中って単純に比較できないものばかりだなって。
比較して甲乙をつけることって、本当は明確な軸がないとできないものなんですよね。
例えば、かかる時間とか、かかる交通費とか、安全かどうかとか。
それだけを比較することはできる。

それでも毎日、帰り道もそうだし、いろいろなものをなんとなく選んでいる。
理由はよくわからないけれど、なんだかこっちがいいなって。
きっと選ぶ軸は自分の中にあって、それは明確にはなってないけれど、たしかにあるもの。

そんな目に見えない曖昧な基準で多くのことって、決められているんだよな。
そしてそれはなんだか正しいことのように思うのです。

そして、昨日はじめて地図アプリで見てみたんです。
本当はどの道が本当は一番近いのかって。
そしたらやっぱり道順によって、ずいぶんと時間も距離も違ってました。

それでも明日も、帰りたい道順で帰るのです。

ウチヤマケンイチ
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