本当の世界の広さ。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

子どもの頃の話。

まだ自分が知らなかったり、行ったことのない場所。
そういう場所は実は現実には存在してなくて、自分が今見ている範囲だけが世界の全てなんじゃないかって。
そんなことを考えたことがありました。

頭では分かっていても、まだ見たことのないものは、どうにも実感しにくい。
それが子どもなら尚更でした。

子どもって、知識の上ですら世界がどこまで広がっているのかを知らない。
だから、自分の見えてる世界がそのまま世界の全てだと思ってしまう。
大人になるにつれ、まずは情報として世界の広さを知っていったのでした。

大人になった今、世界にはいろんな国があって地球はとても広いことは「情報」としては知っています。
けれど、子どもの頃自分の知ってる世界こそが世界の全てだったように、大人になっても自分が体感していないものは限りなく存在しないものと同じだと思うことがあるんです。

携帯電話を初めて持った時。
友だちからかかってきた電話で、自分の目の前に存在しない場所にも、ちゃんと現実の世界があることを感じたんですよね。
それが今はネットやSNSを通じて、実体験がないままの知識の上だけでの世界が、勝手に広げられてしまっている。
それって、ほんとに幸せなことなのかな。

最近、自分は何がやりたいのかわからないという話をよく聞くんです。
それは自分の世界を情報の上だけで無理やりに広げられて、その広い世界の中から自由に選べと言われているから。
それが原因のひとつであるように思うんです。

ほどほどの選択肢の方が、人は満足感を持って選ぶことができる。
マーケティングの世界で言われていること。

情報の上での世界の拡大は、自分が処理しきれる範囲で抑えた方が良いんだろうなと。
なんだかそんなことを思うのでした。

さて、今日は金曜日。
今週も一週間おつかれさまでした。

今週末もできることから自分の身体と目で確かめに行こう。

ウチヤマケンイチ
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