趣味嗜好と習慣化。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

周りを見ていると、人の趣味嗜好っていうのはほんとに多様だなと。

みんなでワイワイとするのが好きな人もいれば、人がいる場所は苦手な人もいる。
毎週末のようにどこかに出かけている人もいれば、近所ですら出かけるのが億劫な人もいる。

同じ人間なのに、まったくもって対照的。
きっと生まれた時からの性格とか素養みたいなものが、そもそも全く違う人なんだろうなって。

僕はあまり出かけるのが好きな方ではなくて、一日中ずっと家に居ても平気なタイプです。
そんな僕からすると、毎週のようにいろいろな場所に出かけている人は「そもそもの部分が自分とは違う」って思ってた。

でも最近、もしかしたらそんなことないのかもと。
そうなことを思うようになりました。

もちろん全く同じようになることはないのかもしれない。
そんな多少の違いはあれど、例えば僕がちょくちょくどこかに出かけるタイプにはなり得たと思うのです。
どこかでちょっとした分岐があっただけというか。

それは、最初の体験と、そのあとの習慣化だと思う。

週末に出かけるのが好きな人。
そういう人は、例えば子どもの頃に出かけで楽しかったという経験をしてる。
そして、もう一度行ってみたいなと思う。
すると二度目に出かけたときも楽しくて、また行きたいと思う。

気付けばそれが習慣化していって、「週末の楽しいことといえばどこかに出かけること」という前提が生まれる。
この「習慣化」の要素が大きいと思うのです。

僕もそう。
僕は自分の家の中で過ごす時間が好きなんでで、あまり出かけません。
けれど出かけたり、旅行に行けば、実はそれはそれで楽しいんですよね。
家の中で過ごすことは、好みの部分も大きいけれど習慣化した部分がきっと大きい。

大人になると良い経験をしても、なかなかそれを繰り返そうと思わないんですよね。
それは、それよりも前に既に自分の習慣が居座っているから。

普段はほとんど旅行をしない僕が旅先で、「あ、旅行って楽しいな」と思う。
でも「旅行に行かない自分」や「自宅は快適だぞいう経験や習慣」が邪魔をして、つい次の一手が出ない。
また別のきっかけで旅行に行くと、その時もまた「あ、楽しいな」って思うのに。

成功体験が次の行動を生む。
それがだんだんと習慣化していって、次第にその人の特性になる。

きっと自分とは全く違う人だって、元をたどれば大して変わらない部分も多いはず。
ひとつの行動や経験が小さな差を生んで、それがそれが積み重なって差が大きくなっただけだと思う。
子どもの頃って、大人に比べればまだまだ違いは少ないもんな。

つい先日も習慣について書いたけれど、習慣ってものは、つい自分の枠を決めてしまう。

どんなに歳を重ねても、自分の中のいくらかの空き枠はとっておきたい。
せめてその部分だけでも、習慣に引きずられずに新鮮な気持ちを残しておきたいと、そう思うのでした。

ウチヤマケンイチ
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