人の説明書。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

ある時、鼻の通りが常にどちらか片方だけ悪いことに気付いたんです。

左右どちらとも決まってない。
しかも、両方の鼻が同時につまることもない。
そのうえ、片方の通りが悪くても別に苦しさも不便も感じない。

なので、ずっと放置をしてました。
とくに不自由はなかったけれど、あるとき時間が空いたんです。
そこで一度きちんと見てもらおうと、病院に行ったことがあったんです。

診断結果は、鼻炎でした。
ただ処方された薬を飲んだんですが、その後も特に変化はなしでした。

こないだテレビを見ていたら、実はこれが正常だってことを知りました。
「ネーザルサイクル」と言う現象だそうです。

人の身体って不思議。
どちらか一方の鼻を休ませるために、片方の鼻の穴を充血させてわざと通りを悪くしてるんだって。

人には、説明書が無いんですよね。
箱もなければ、付属品もない。身体ひとつで生まれてくる。

だから、そもそも何が正常なのかは、実は決まっていないし、わからない。

ただ人の身体は環境に適応するために、意思とは違うところで自動的に運動をしてくれます。
今回の鼻の動きもそう。

そのことを自律神経なんていうらしいのですが、その動きは人の分析とか、判断とか、意思よりも正しい気がします。
そして、ただただ暮らしていく分には、その現象について理解する必要って実はない。
環境への反応は、身体に任せておけば良いんじゃないかって。

何が異常で、何が正常であるか。
それは、後から人が決めていて、そして間違う時もある。
もしかしたら人の価値観とかが変われば、異常と正常の定義すら変わってしまうかもしれない。

何かの行動をとって、その結果に起こる物理的法則だけは変えられないけれど。
でも、その物理的法則の後に起こった結果の解釈すら、変えてしまえるのが人の理屈。

とりあえず、僕がすべきこと。
それは身体の自動反応が正常に動くように、身体をいたわることのような気がしています。

ウチヤマ ケンイチ
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