石焼き芋。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

おととい、オフィスで仕事をしていたら聞こえてきた。

「い〜しや〜きいも〜。」

いやはや懐かしい。
うちの近所にも石焼き芋の移動販売車って走ってたんですね。
今のオフィスに来てもうすぐ5年が経つけれど、これまで気付きませんでした。

「い〜しや〜きいも〜。」の声は懐かしかったけれど、実は石焼き芋そのものはしょっちゅう見てるんですよね。
実は近所のコンビニが、一年中石焼き芋を売ってるのです。
だから、わざわざ移動販売の車を外に出て止めなくたって、いつでも買える。

移動販売車は、いつ来るかも分からない。そのときにはもうご飯を食べてしまってるかもしれない。
ただおいしく芋を食べたいのであれば、不確かな状況でわざわざ外まで行って芋を買うなんて不便過ぎる。
コンビニに行って、食べたい時に買う方が効率的です。

でも、そこには別の良さがある。
予定してなかったけれど「い〜しや〜きいも〜」の声を聞いて、思わず食べたくなって買う。
通りすぎちゃわないように、急いで財布を持って外に出たり。
そんな偶然性が楽しかったりとか。

なんだか最近、暮らしの中にそんな偶然性が減ってる気がします。
いろいろなことがコントロール出来過ぎちゃってる。

物を買うにしてもそう。
欲しいものをネットで調べ上げて、一番良い物を一番安いお店で買う。
それこそ、どの場所にいたって選択肢は一緒。
すべてリストアップして、ちゃんと値段と機能を比較して、納得してから買う。

前は、偶然訪れた店で買うのが当たり前だった。
つまりは選択肢は訪れた店と、その店の仕入れ次第。
そのときは選択肢に格差がありました。

だから、そのときはそのときでネットで自由に買えることに感動した。
実家の近くにはコンビニがなかったから、近所のコンビニがあることもそりゃ便利だった。

いつでも食べたいときに石焼き芋が食べれること。
それと、思いがけず石焼き芋を食べたくなってつい買ってしまうこと。

それのどちらが楽しいのかな。結局はバランスの問題か。
ちょっとくらいは不便であっても暮らしの中に偶然性を残しておきたいと、そう思うのでした。

ウチヤマ ケンイチ
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