身体が道具についていけてない。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

僕の眼が、もうつかれたと言ってます。

最近、朝起きると右の眼だけが開きづらいのです。
日中も奥のほうが、ずーんと重い。
もっと自然のものとか、遠くにあるものを見ないとなぁ。

僕は1日のうち、寝ているとき以外はほとんどモニターを見ています。
パソコンにしても、スマートフォンにしても。
きっとその負担って、相当なものなんだろうなって。

眼はもう、ずっと悪いんですよね。
中学生の頃にメガネをかけるようになり、高校生くらいからコンタクトレンズをずっとつけるようになった。
テレビゲームが視力を下げたのかはわかりませんが、ファミコンと出会ったのは幼稚園の時です。

もうかれこれ30年くらい。
毎日、毎日、一番見ているのはモニターという生活を送ってる。

人の目ってまだ、現代の生活についていけてないと思うんです。
近くの物やモニターを見続けるような生活に、身体の進化が追いついてないんじゃないかと。
身体が道具についていけてない。

僕の身体からしてみれば、つくれた34年前当時はまさかこんな目の使い方をするなんて予想してなかったと思うんです。
そもそもパソコンが一般的ではなかったし。
だから「えー!こんなに長時間、光ってる板を見続けるんですか!」ってなってるんじゃないかって。

もう自分の世代のうちに、世の中の環境はめまぐるしく変わっているから。
そりゃ慣れることはあっても、追いつけるわけもない。
動物の進化って、世代をまたいでおこわなれるものですしねぇ。

そういえばきっと、モニターを見るだけじゃなくて、椅子に座るようにも、パソコンを操作するようにも身体ができてない。
もう眼だけじゃなくていろんな場所が、現代の生活に悲鳴を上げてます。

それこそ身体の進化が追いつかないなら、今の人間の身体に合った道具を作るのはデザイナーの仕事だと思うのです。

疲れない道具に、身体を壊さない道具。
そういう物が生み出せるなら、その仕事ってすごく楽しい。

僕は普通の人より、手のひらの水掻きは長いし、鼻の骨は無いし、尾てい骨は大きい。
毛が人よりも多いあたりも、どこかで進化が止まっちゃったのかな、なんて。
一方で、顎の発達が弱くて、歯も生まれつき普通の人より5本足らない。こっちは未来人の姿です。

兎にも角にも、人の進化は急激には起こらないのに、日々の暮らしは劇的には変わってく。
きちんと道具の方から、人間に寄り添ってあげないとならないなって思うのでした。

それこそ、デザイナーの仕事だよ。

ウチヤマ ケンイチ
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