生きる為に食事をする。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

空腹こそ最高の調味料。
これ、これまでにいろんな人たちに、いろんな言いまわしで言われてきた言葉らしいです。

なんでも最古のものは紀元前にまでさかのぼるとか。
時代によって料理も人の味覚も変化しているはずななのに、空腹は必ず「おいしい」という感情を呼び起こす。
それが普遍だということは、やっぱり食事の真の役割は「空腹を満たす」ということなんでしょうね。

今の僕らは、時間が来たからごはんを食べているような気がしまうs。
もちろんごはんを食べること自体は、いまも楽しみではある。
でも本来の役割である「生きるため」という部分は、もはや役割を失っている気がします。

人って実は大したものを食べなくても生きていけるらしいですよね。
いろいろな説があるから本当のことは分からないのですが。
もはや僕らの食事は、生き物としてのコアな部分ではなく、ただの娯楽になってるな。

こないだ20年ぶりくらいに猿岩石さんがヒッチハイクをしてる映像を見ました。
最近は司会なんかをやってる有吉さんも、20年前にはヒッチハイクでユーラシア大陸を横断させられてた。

その映像を見て思うのは、食に限らず、飢えている状態というのは幸せな面もあるということ。
もちろんこんな感想は、状況が変われば180度変わるんでしょうけど。

でも何も持たない彼らは何でも美味しそうに食べるし、野宿も屋根があるだけで喜べる。
映像の中で一喜一憂している彼らを見て、本気でうらやましく思うことがあります。

そういえば僕は、衣食住の中でも「衣」については気付けば随分とシンプルになっていました。
その部分で贅沢をすることに、なんだか喜びを感じなくなったんです。

いずれは食事にも反動が起こって、なんだか原点に帰っていくような気もしているのです。

生きる為に食事をする。
なんだかそれはそれで、生き物として進化をしている気もするよ。

ウチヤマ ケンイチ