生まれてきた僕らってかなりラッキー。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
死んだ後、人はどうなるんだろう。
小さな頃、たぶん幼稚園に通っていた頃だと思うのですが、一度死んだらその状態が”永遠に続く”のってすごくこわいよねと、母親と話したのを覚えています。
永遠に続くという捉えきれない大きすぎる話に、ものすごい恐怖を感じたんです。
大人になって、そのことについて考えてみた。
すると、自分いなくなった状態って、そういえば誰しも経験していることだなって。
それは、その人が生まれる前の話。
僕は今35歳と半年ですが、40年前には僕は影も形もなかったわけで。
その状態は、いずれは訪れる僕が死んでしまった後の状態にかなり似ていると思うんですよね。
人は生まれてくる前に、実は自分が死んでしまった後に近い状態を永遠に近い長さで経験してる。
最近、仕事で妊娠というテーマを扱っています。
不妊に悩むご夫婦に対して、それをサポートするプロダクトをデザインしてるんです。
命を授かることを考えることは、一方で死を考えることでもある。
生と死というのは対になっていて、生まれてくることのむつかしさと、そして人は意外と簡単に死んでしまうことの儚さを感じたりします。
地球には今、70億人を超える人がいるんですよね。
妊娠に恵まれないケースを目の当たりにしてると、それは本当にすごいことだと思うんです。
そして、生まれてきた僕らってかなりラッキーなんだと思うのです。
ウチヤマ ケンイチ