揺らぎやうつろいのリズムの中にいること。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

うちの仕事場には大きな窓があります。
僕の席はその窓の方を向いていて、空を眺めながら仕事ができるんです。仕事場の中でも、お気に入りの場所。

大きなビルの中で働いていた時と違うのは、時間のうつろいに気付けるようになったこと。
うちのちいさな仕事場では昼間は電気をつける必要もなくて、だから日が暮れるとそろそろ電気をつけるかと自分でスイッチを入れる。
その動作をすることで、時間の流れに自分も参加できる。

部屋の温度もそう。昼間は日差しがよければ暖房なしでも暖かい。
けれど日が落ちると寒くなってきて、夕暮れ時にストーブにスイッチを入れてみる。なんだかそれもいいなって。

優れた環境って外の環境に左右されない環境だったりする。たとえば外が寒い時でも暖かくて、外が暗い時でも明るい。
そんな風に均質に整えられた室内は、たしかに仕事をするような場合には適していて、外のコンディションに左右されずに仕事に集中できる。

一方で、人の暮らしという点で見れば人間的なそれとはちょっと離れている気もするのです。
人のバイオリズムが上下に波打つように、一日に昼と夜があるように、生き物ってなにか揺らぎやうつろいのリズムの中にいる方が心地いいと思うんです。

均質化された環境は何か目的を持った行動をするときには、すごくいい。
それらもうまく取り入れながら、暮らしていきたいと思ったのでした。

ウチヤマ ケンイチ