自分に合った職業。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

今年は4匹だったうちのカブトムシ、来年は55匹になる予定です。
それで友だちから言われたんです。

「UXデザイナーじゃなくて、ほんとはブリーダーの方がよかったんじゃない?」って。
思いがけないことを言われて、なんだかハッとしました。そうか、世の中にはブリーダーという職業もあるんだと。

そういえばこれまで、自分の職業を疑ったことってありませんでした。
カブトムシは簡単に増やせる生き物だから僕に特別な才能があるんだとは思わないけれど、でも才能はさておき、「とにかく楽しそう」なんだって。

他人から見ると、その人に合ってる仕事っていうのは違っているのかもしれませんね。
職業って、好きと、憧れと、得意と、需要と、報酬と、偶然と、そんな相反することの中で決まるもの。
だから、他人の評価と自分自身の評価っていうのはきっとずれる。

もし本当に僕がカブトムシの繁殖を仕事にするなら、たぶん今ほどは楽しくないんだろうな。
来年はどれだけ増やすかとか、あとどれだけ大きく育てるかにも気を取られるし。
販路を確保する必要や、予算の管理も必要になって、今みたいにただ可愛がるだけじゃダメ。カブトムシの餌代って思ったよりもかかるしね。

ただ他人からの見え方っていうのは、思わぬ視点、そして正しい視点を与えてもらえる。
冗談はさておき、一瞬でも他の仕事について考えたのは楽しかったのでした。

ウチヤマ ケンイチ