平成30年1月15日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

今月のペン習字のテーマは、ひらがな。

カーブしたり、くるりと回ったり。
漢字と違ってひらがなは丸みをおびているから、なんだか書いていて楽しいのです。

学ぶのは伝統的なひらがな。
現代のひらがなの元になっているのでもちろん似てはいるのですが、ちょっとイメージが違うんです。

どの文字も元になった漢字の名残がより残っているんですよね。
たとえば「な」であれば「奈」だったり、「た」であれば「太」の名残が。

そんな風に成り立ちが違うから、一見同じように見える「な」と「た」の左側の部分も、正しく書くと長さも向きも違うってことがよく分かる。
そんな文字の歴史を学ぶのは、なんだかデザインにおける記号化とか抽象化を学んでいるようなのです。

ウェブやアプリのデザインをするとき、そこに使われる要素は実際の形状を簡略化することがほとんどです。
そして、その簡略化したデザインが伝わるか伝わらないかっていうのはちょっとした差だったりする。

もちろんデザインも文字も、その成り立ちや背景なんて知らない人が良し悪しを感じ取るんですけどね。
それでも、理屈をふまえた上で生み出されたデザインというのは、どこか伝わりやすかったりするものだと思っています。

伝統的なひらがな。しばらくハマりそうです。
でもこればっか練習していたら、字が年配の人っぽくなっちゃうかな。

いずれ現代の方も練習しよう。

ウチヤマ ケンイチ