平成30年8月9日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

この夏の暑さで外出中はハンドタオルが必需品となり、立ち止まるごとに汗をタオルでぬぐうのです。

もはや、ポンポンと額を拭くのでは間に合わず、顔全体をボーリングの玉のようにぐるりぐるりとぬぐう。
今年の夏の暑さは、ほんと堪えるのです。

ただそうなると、眼鏡がすごくジャマになる。
眼鏡を外すと文字がまったく読めないほどに眼が悪く、普段は出先で眼鏡を外すこなんてまず無いのですが、流れ続ける汗には勝てない。
道とか人や物の位置くらいは分かるから、この夏は眼鏡をかけないまま街に出てみたのでした。

すると面白いことに、いつもの風景が違って見える。
すべてボヤけて、よく見えなく、入ってくる情報は曖昧になる。

代わりに自分の頭の中で想像することが増えて、なんだろう自分なりに街を描くことになるのです。

ゴミが落ちている汚い路上はすっきりとし、すれ違う女性はみんなかわいく見える。
良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが、そうなのです。

ドット絵のファミコンが、最新のVRにゲームの楽しさとして負けるとは限らない。
ブラウン管で観てた映画が、4Kで観る映画より感動しないわけじゃない。
曖昧な情報は、むしろ曖昧だからこそ自分が入り込む余白が生まれるわけだ。

日頃から、物事がよく見え過ぎているのかもしれないな。
夏が終わっても眼鏡を外して暮らしてみるか。世界が変わるかもしれない。

ウチヤマ ケンイチ