令和2年12月13日に考えたこと

期待をさせてしまうこと自体が、すごいこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

プロ野球復帰を目指してトライアウトに挑戦していた新庄さんですが、復帰を断念したんだそう。
現役選手で40代の人は数えるほどしかいないし、10年以上も現役から離れていたわけで、確率からすれば相当に難しい挑戦だったのでしょう。

それでも復帰に向けて動きだとしたと聞いたときは、「何とかするんじゃないか」と僕は期待してしまいました。
僕に野球に詳しいわけではないのでただのイメージです。でも同じような人はいたはず。

結果、上手くはいかなかったわけですが、それでもこの期待をさせてしまうこと自体が、すごいことだと思うのです。

期待はプレッシャーになると同時に、周囲から後押しもしてもらえる。そんなふうに将来の事実も変えてしまう力があると思うのです。
株式投資をしていても思うのですが、株価というのは実際に起こったことだけでなく期待でも価格が決まります。
そうなると期待されていることそのものが価値であり、捉え方によってはそれ自体が事実とも言えると思うのです。

たぶん今回の新庄さんのチャレンジを聞いて、実際にプロ野球に復帰した後の姿を想像したファンは多いと思うのです。
どこのチームでどう戦って、それがプロ野球にどんな影響を与えてと、そんな想像を沢山の人がしたこと。

それはもはやもう一つの事実を作ったというか、復帰したようなものだと言うと言い過ぎですが、でもそんな感覚です。

ウチヤマ ケンイチ