令和3年5月30日に考えたこと

物理的に近くにあること、そして触ること

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

今日は週末ということで、絵画教室には普段よりもたくさんの人がいました。
続きを描こうと思っていたマルス像の前の席にも人がいて、さてどうしようかと思ったのです。

ひとまず像自体は誰も使っていなかったので、空いてた席を確保して、像を運んでみる。
ただこれまでの構図と光のあたり方にはどうしてもならないわけで、さてなにをしようと考えたのですが、描けるところは描いてみることにしました。

いつもと違って像が目の前にあると、普段見えていなかった部分がはっきりと見えてくる。
左手で像を触って形状を確認しながら右手で描いてみると、これがものすごく描きやすくて、びっくりしました。

物理的に近くにあること、そして触ること。それによってここまで理解に違いが出るなんて。
デッサンはまず形を把握して次にそれを絵として描くわけですが、どうやら普段はこの形を把握するというところでつまづいていたみたいです。

顔が描きやすい一方で、身体が描きづらいのも不思議でした。きっと近すぎると俯瞰してみることができないからでしょう。

いつもの席が使えなかったことで思いがけずイレギュラーな描き方になりましたが、なんだかすごく大事なポイントに気づいた気がします。
今後は遠くから眺めているだけじゃなく、様々な距離から観察して、触って、描く前段階の形状を把握するところをもっと大事にしようと思ったのでした。

ウチヤマケンイチ