令和4年4月28日に考えたこと

悲しいとはちょっと違う、ノスタルジックな気分

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

最近、近所で2軒の木造の建物の取り壊しが始まりました。ちょうど同じタイミング。
1軒は自宅のすぐ裏の住宅で、もう1軒も同じ商店街にある以前よく通った蕎麦屋さんの建物です。
どちらももう随分と古い。十分に役目を果たして、建て替えの時期なのでしょう。

それでも建物が取り壊されてるのを見ると、なんともいえない気持ちなります。
物はいつか壊れるわけで、寿命が来ての取り壊しなら仕方がないし、当たり前のことなんですけどね。

取り壊し中に、木材をつなぐ部分の加工が見えたりとか、板の裏に書かれていた文字なんかが見えると、「あぁ、何十年も前に建物を設計をした人と、それを建てた職人さんがいたんだな」と、そんな気分になる。悲しいとはちょっと違う、ノスタルジックな気分。
同じものづくりを生業としている身だから、先輩たちの昔の仕事を見ている気分になるのかもしれません。

僕が作るウェブサイトやアプリというのは、日々更新されるもの。
定期的に大規模なリニュアルが行われることも多いのですが、なんせウェブというのはほとんど無限に保存しておけるから、建物の取り壊しのような切なさを感じづらい。

大きな材料を使って作り、長い間同じ場所に存在し続けて、しかも人の生活に直接的に関わる建物というのは、やっぱり特別な存在だと思います。
元々は建築学科にいたし、いつか自分の建物を建ててみたいのです。

ウチヤマケンイチ