令和4年10月3日に考えたこと

理屈で説明ができないことをするのは正直苦手

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

昨日ここに書いた通り、さっそく抽象画を描き始めてます。
これまでは漠然と抽象画ってかっこいいと思うくらいだったのですが、先日、抽象画で有名なゲルハルト・リヒターの個展を観に行く際に勉強したおかげで、なんとなく絵を描くというのはどういうことなのかを自分の頭で考えられるようになってきました。

僕は仕事ではデザインをしていますが、デザインというのは基本的には目的があって、そのための理由付けもしやすいんです。
特に僕がデザインしているのは顧客から依頼されている案件なので、顧客から聞き出した目的を起点にして物事を積み上げていくようにデザインは進められるのです。

一方で、絵を描くということは、特に僕の場合は趣味で描いているわけなので自分で目的や意味を設定しなければなりません。
別に誰かが「こう描いてください」と言ってくれるわけでもなく、最初の種を自分の中から生み出すという難しさに直面してます。でもそれがなんとも新鮮なのです。

今日は自分がこれまで撮った写真を元に、気の向くままにドローイングしてみました。
写真を忠実に描くのではなく、そこから感じた形や構成を好きなようにペンを走らせてみたんです。

こういう理屈で説明ができないことをするのは正直苦手で、講師に見せることすらちょっと恥ずかしいのですが、こういうことこそ今の自分に必要なんじゃないかとも思っています。

ウチヤマケンイチ