ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

仕事において、メンバーの言葉の使い方を確認することが良くあります。言葉の使い方といっても丁寧語とか言葉遣いの話ではなく、その単語で意味は正しいのかということです。

例えば、本当なら「合意したい」という言葉を使うべきときに、「検討したい」とか「議論したい」みたいな言葉を使っている場合。
どの言葉も「みんなで話し合いをする」という意味合いなわけですが、「検討」や「議論」は「合意」と違ってその時点では皆で必ずしも結論を出す必要はないという意味になってしまいます。なので、「本当に検討だけでいいんですか？」と確認するわけです。

ピンとこない人にとっては、細かいことを気にするんだなと思うかもしれません。ただこれがプログラミング言語であればちょっとでも間違えると動かなかったり、想定と違う動作をしてしまうわけです。人間はある程度、相手の言葉を補完して理解できるわけですが、それこそが認識がズレを生む原因だと思っています。

チャットＡＩは人間の言葉で質問や命令ができる。今後は曖昧な単語を使っても状況や心情を察して、真意を理解してくれるようになるのかもしれません。
そうなれば、必ずしも人が明確な単語を選んでコミュニケーションをする必要は無くなるのかもしれませんが、ただ自分で自分の考えていることを整理するという意味でも、やっぱり正しい単語や言葉を選びたいと思うのでした。

ウチヤマケンイチ