令和6年7月24日に考えたこと

シンプルなことほど実は難しい

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

短時間のクロッキーでは何枚描いても形が捉えられなかった後ろ向きの石膏像ですが、数時間かけてじっくり描いて、ようやくなんとなく形が合ってきました。
といってもまだまだ正確とは言えません。引き続き同じアングルで描こうと思ってます。

いま描いているのはアリアスという石膏像なのですが、正面を向いていればそこそこ描きやすいのです。形としては複雑で、一見すると難しそうなのですが、むしろ凹凸が多く形の強弱がはっきりしていることで、どこを描けばよいのかが分かりやすいのです。

一方で、これまで一番てこずったのはヘルメスという石膏像です。こちらはアリアスに比べるとシンプルな形をしています。全体的にツルンとしているその形は、なんだか簡単そうに見えます。ですがこちらは強弱がはっきりしていないせいで、むしろどこを描けばよいのかが分かりづらく形も陰影もずれてしまうのです。

この一見、簡単そうに見えることの方が、いざやってみると難しいというのはすごくおもしろい。そうえば料理なんかもシンプルなものほど腕の差が出るというし、デザインについてもシンプルなデザインほど上手い下手がたしかに出やすいのです。

そしてこのギャップは。自分が取り組んでみたから分かること。はたから見てても分からない。
世の中には色んな仕事があるけれど、自分でやったことがないのなら想像でとやかく言うのは危ないわな。

ウチヤマケンイチ