粋な消費者。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
僕が小学生だった時の話。
ゲーム機と言えば、ファミコンくらいでした。
新しいゲームが出ると言ったら、それはファミコンのカセットのこと。
それはもう、あたりまえのことでした。
それが、中学に入った時に変わったんですよね。
プレイステーションというゲーム機が出たんです。
当時はザワつきました。
「なんか新しい本体を買わないと、できないゲームがあるらしいぞ」って。
そうやって、扱えるゲームソフトが分散するだけでも皆嫌がったものでした。
それに比べて最近は、ほんとにいろんなプラットフォームがあるなって。
選択肢が多いことは良いこと。
そういう面もたしかにあるのでしょうが、選択肢が多い分だけ物事が複雑になっているような気もします。
SNSにしても、スマートフォンの種類にしても、パソコンのOSにしても。
もう何を選ぶにしても、たくさん選択肢があって、その上、チカラが拮抗してる。
同じようなものばかり並んでいるこの現状。
それにはいろんな理由があるのでしょうが、その理由の一つは人のサービスを真似しても許される風潮が影響してるなって。
誰かが発明したものにちょこっとだけ違う味付けをして、世の中に新サービスとして出す。
なんだかそんなことが、最近ものすごく多いと思うのです。
特にウェブやアプリって、工場も特別な設備も要らないから誰でも簡単につくれてしまう。
そのパクリっぷりは、ほんとひどいと思います。
ディスプレイの中の世界であれば、限りなく似ていても許されてしまう。
絶対量が足りていない時代に、パクることで幸せの総量を増やす。
それならまだ仕方のないことだと思っています。
隣の村の作物の作り方を、うちの村でも試してみようと。
ただ隣の村から買えば済むものを、お金が惜しいとこっそりやり方を真似して横取りする。
それは、卑怯だと思うんですよね。
とにかく何でもかんでも真似をして、同じようなものばかりが大量に溢れてるこの世界が、もう嫌なのです。
それでもパクリは止まらないでしょう。
だから、そんなチンケなサービスはすぐに消えてしまうような、世の中になってほしいなぁ。
パクリものは選ばない。
そんな粋な消費者に自分もなりたいし、増えて欲しいと思うのでした。
ウチヤマケンイチ
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