写真はインデックスで、実際の情景は記憶の中にある。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

昨日、友だちの結婚式に向けて昔の写真を整理していました。

写真って、きっかけがないとなかなか見返さないもの。
もう撮ったきりのまま、ずっとパソコンの中に埋もれている写真がたくさんあります。

僕がデジカメを初めて持ったのは大学1年生のとき。15年前のことです。
それから数年すると今度は携帯電話にカメラ機能がつくようになって、それからは写真が一気に身近になりました。

特別なイベントの時じゃない、普段の写真が残っている。
携帯電話にカメラがつくようになったことによる、大きな変化です。

当時の写真は今の写真に比べれば、画質も悪いし、サイズも小さい。
もう少し以前に遡ればデジタルですらなくて、写ルンですのような使い捨てカメラで撮ったフィルム写真でした。

でも当時を思い出すには、実はそんな写真で十分だったりする。
たった1枚の、画質がさほどよくない写真であっても、そこから当時の情景って思い出せるもんです。

写真ってなんだろう。
それ自体が、記憶そのものであるというよりも、記憶から情報を取り出すためのきっかけになるものなのかなって。

データベースでいうところの、インデックスというか、タグの役割。それが写真なんじゃないかなと思うんです。
あくまでも、実際の情景は記憶の中にある。むしろ、そうでなければ意味がない。

データには残っていても、記憶の方がしっかりしていなければ、写真を見ても「こんなことあったっけ?」となってしまう。
それこそ極端に言えば、初めて見る情景とそれは変わらなんくて、それでは豊かな思い出とはいえないんだろうな。

最近も、変わらずたくさん写真を撮っています。
それこそすぐに成長してしまう姪っ子の写真なんかも。

けれど、きちんと自分自身の記憶にも留めておこうって。
そうしないと、せっかく撮った写真も意味が薄れてしまう。

そんなことを、昔の写真を見て思ったのでした。

ウチヤマ ケンイチ