若手の頃に書いた仕事の悩みとその対処法のメモ。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
先輩が後輩に何かを教えられるのは、それはほとんどの場合、能力の違いではなくて”先に経験をしている”から。
だからその先輩だって同じように、若い頃にはうまくいかなかったし、もしくはその後輩よりずっとダメだったかもしれない。
実際、僕が後輩に何かを伝えているとそんなことばかり。
そういえば僕もそれができなかったぞ、と。
でも人は一度壁を乗り越えてしまうと、今度はさっきまでいた場所のことがよく見えなくなる。
たとえば、自転車なんかでも一度乗れるようになっちゃうと、今度は”うまく乗れない”状態に戻る方がむつかしい。
喉元過ぎれば熱さを忘れるというけれど、それは他のことでも同じかな。
だからちゃんと意識をしないと、つい今の状態で物事を判断してしまいがち。悪意がなくても。
僕はログを残す癖があって、これまでの自分のメモやメールが結構残っているんです。
それで後輩に何かを伝えるときは、そんなドキュメントたちを見返すようにしています。
当時の悩みや、その打開策が書かれたメモ。
すると、今日まさに後輩が言っていたことは、数年前の自分がそのまま思ってたことだなと気がつく。
できるかぎり今の自分の感覚では話さない。信じられないから。
アウトプット物は一度自分から取り出されたものだから、すこしは自分のことでも客観視しやすい。
昨日8年振りに見た、若手の頃に書いた仕事の悩みとその対処法のメモ。
まだ20代半ばの自分の精一杯の気持ちが書かれてた。いまの自分じゃ書けないこと。
やっぱり勝手に美化していた部分はたくさんあって、実際にはかなりへぼかったし、あと意外と当時の自分は頑張ってた。
今日や明日も、10年後の自分からすればきっと”できなかった頃の自分”になる。
だから、今迷っていることや悩んでいることもきちんと記録に残しておこう。
後輩と話をしながら、そんなことを思ったのでした。
ウチヤマ ケンイチ