令和3年3月17日に考えたこと

ミスではなく「今はまだできないだけ」のこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
将棋を指していると、よく凡ミスをしてしまいます。

大事な駒だというのに安易な場所に指してしまい、そのままタダで取られる。
指した直後に気付くこともあれば、取られてから「あれっ」となることもありますが、どちらにせよ、そこからなし崩し的に攻め込まれて、そのまま負けてしまうことも多いのです。

自分がミスすることもあれば、相手がミスすることもあります。そういうときは対局に勝てるわけですが、勝負としてはいまいち面白味に欠ける。
やっぱり互いにミスのない接戦の方が面白いんですよね。

とはいえ実力のある人からすれば、僕はミスが無かったと思っている対局も、きっと隙やミスだらけだと思うのです。
つまり何がミスになるか、何が面白くない手になるかというのは、指した手そのものよりも、「今の自分でも気付けたことなのか」で決まると思うのです。

仕事でも、経験上むつかしいことをやっているのにも関わらず、上手くいかなくて落ち込んでいる人をよく見ます。
できる人からすれば、その仕事ができないのはミスのように見えるかもしれない。でも、経験が足りないのであれば、それはミスではなく「今はまだできないだけ」のことだと思うのです。謝る必要も、萎縮する必要もない。

開き直るとはちょっと違う。
責任感は持ちつつも、できないものはできないものとして、いつかできるように頑張る。それで良いと思うのです。

ウチヤマ ケンイチ