令和3年12月16日に考えたこと

古い端末を選んでしまう理由を考えてみる

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

昨日も書きましたが僕は普段から10種類くらいのスマホを使っています。
色んな端末を日常的に使って知っておくことが狙いなので、なるべくまんべんなく使うようにしているのですが、実際には段々と自分の好みが出てくるものです。

面白いのは最新機種だったり、ハイスペックなモデルが良いかというとそうでもないこと。
機能面では負けているはずの古い端末の方がなんだかちょうどよくて、そっちを選んでしまうことも多いのです。

日本には「いい塩梅」という表現がありますが、デザインやユーザー体験はまさにそんな「いい塩梅」で設計することが必要なんだということを再確認させられます。
ちなみに古い端末を選んでしまう理由を考えてみると、大きすぎず小さすぎずのサイズ感だったり、付けてるケースが手に馴染むとか、あとはその端末のアプリの配置に慣れているとか、そんなこと。

理屈で考えると大きさはたいして変わらないし、ケースも付け替えれば済む話。
それでもやっぱり人は理屈通りには動かないようで、その人にとっての「いい塩梅」をきちんと探って、そして寄り添うことがデザインには必要だなと改めて思うのでした。
説得が必要なデザインはなんともついらい。

ちなみに人が合理的とは動かないのはデザイン以外も同じこと。「人を理屈で動かせると思っているうちはダメ」と、若手の頃に上司からいわれた言葉が以来ずっと残ってます。

ウチヤマケンイチ