令和4年3月6日に考えたこと

伝える内容をコントロールしてくれてる人

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

先日スマホで集合写真を撮ろうとしたところ、「どのレンズを見ればいいか分からない」と言われました。

たしかに最近のスマホはレンズが複数ついていることがほとんど。実際にはよほど寄って撮らないかぎり、どのレンズを見ていたとしても目線はさほどズレないと思うんです。
ただそれを知らなければたしかにどのレンズを見ればいいのか不安になる。実際に問題は起こらなくても、気持ちの面で不安になるというのはあまりよいデザインとは言えないなと思いました。

この逆で、実際には問題があるにも関わらずそれが分からないようなデザインはもっとまずいわけです。
ただその問題がもし大したものでないのであれば、わざわざ伝えて混乱させてしまうよりも、特に触れずにスルーさせてしまう方がよいケースもあると思うんです。
デザイン、特に分かりやすさや快適さを求めるUIやUXデザインをしているときは、どこまで正確な情報を伝えるべきなのか悩むのです。

正直にすべてを伝えることは、それはそれで分かりにくくなったり余計な不安を与えてしまうことがよくあります。
これはデザインに限った話ではなく、人とのコミュニケーションの中で誰しも考えてることだと思うのです。

そして仕事で信頼できる人というのは、実はまったく嘘をつかない人というよりも、こちらのことを考えて伝える内容をコントロールしてくれてる人なのかもしれません。

ウチヤマケンイチ