令和5年4月14日に考えたこと

AIで本物の価値はどうなるか

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

最近SNSを見ていると、AIによって生成された実際に撮られた写真のような画像がたくさん流れてきます。まるで映画のようなワンシーンだったり、街中で撮られた多種多様な人種のポートレートだったり、あとは現実離れした美女の画像だったりとか。

最初は驚いたAIの画像もすぐに慣れてしまうもので、いまでは流し見しています。ただもしかすると、その中にはAIの画像ではなく本物の写真も含まれているのかもしれません。ですが、数の多さですっかり食傷気味になってしまって、それらすべてをまとめて流してしまっています。

AIの登場で、大量の偽物の中に本物が紛れてしまって、見つけづらくなるということが既に起こっていると思うのです。そしてその時に、数少ない本物の価値が上がるのか、それとも今回のように全部まとめてひとまず距離を置いてしまうのか。
どちらにせよ、物事に対する評価とか価値はこんなふうに間接的にも影響を与えるんだろうと思うのです。

もちろんこれは黎明期の今と、成熟した未来ではまた変わってくるでしょう。ただ新しい技術がそれまでの価値をかき乱して、そのうえ当の本人も結局はいなくなるという、そういうことになったらなんだかなぁと思うのです。

一方で逆のケースで、AIによって写真というマーケット自体が盛り上がり、その中でも人が撮った本物の写真が見直されることがあるかもしれません。

ウチヤマケンイチ