令和5年4月15日に考えたこと

背景は結果の後でも生めるのか

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

昨日書いたAIが生成する画像の話。不思議だったり、ドラマティックだったり、確かに興味をそそられる画像はたくさんあるんです。
ただ本物の写真と決定的に違うのが、ずっと眺めていても「なぜこうなった」という背景が無いということ。

例えば、ものすごい数の人間が広場に集まって、デモのようなことをしている画像。
これが実際の写真であれば、みんなどこから来たのかとか、どこでこの集会のことを知ったのかとか、家族にはなんと伝えてここに来たのかとか、そんな物語が実際にある。
それがAIの写真となると、たぶん現時点ではそこまでは設定は無いはずで、つまりはただただ情報としてたくさんの人を並べているだけだと思うのです。そう思ってしまうと、なんだか途端に冷めてしまうんです。

どんなに平凡な写真でも、それが実際に撮られた写真であれば必ずそこは歴史とか、そうなった背景とか、人間の営みが写ってしまうし、そこにおもしろさがあると思うのです。

もしAIで画像を生成するとき、その裏にある物語まで設定されるようになれば、途端に意味合いが変わってくるはず。そしていつかはそこまでのこともできそうだし、もしそれなれば現実とは別のもうひとつの世界ができあがるようで、なんとも楽しそうです。
結果が先にあって、そこから背景とか経緯が生み出されるという、そんな現実とは逆の流れもAIだったらできるのかな。

ウチヤマケンイチ