ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

広告プロモーションの手法のひとつに、旧製品と新製品の性能を比較して伝える方法があります。

例えばカメラなんかだと、それぞれで撮った写真を並べて新製品の写真の綺麗さをアピールしたりします。
たしかに写綺麗になったわけですが、旧製品が新発売された時の広告を見ると、その時も同じように宣伝してるんですよね。

実際に技術が向上して前進しているにしても、以前に自分たちが言っていたことを自ら否定するというのは、ちょっと違和感を感じるです。

ただ自分も仕事で同じようなことをしています。ウェブやアプリのデザインは常に改修していくのが一般的で、ようは過去の自分のデザインを更新し続けるわけです。
そんないずれは変更されてしまうデザインも、リリース時は「これが良い」と判断して世に出しているわけです。それなのに変えてしまうのは前言撤回みたいなものですが、実際のところはそもそも「これが唯一の答えだ」と思ってデザインをするケースはほとんどなく、たいていはその時に判断できる中でベターなデザインを選んでゆくことになります。

電化製品なんかの旧製品との比較は、きっと買い替えをしてもらうのに一番分かりやすい方法なんでしょう。
ウェブやアプリのデザインの場合は買い替えてもらうわけじゃない。だから過去の否定や比較もせず、その時々でベターだと思ったデザインに、こっそりと更新したいのです。

ウチヤマケンイチ