令和6年1月15日に考えたこと

廃品を別の用途で利用する

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

絵画教室で廃品の空き箱をもらってきました。元々は日本画のレプリカが収納されていた箱で、しっかりとした木箱にエンジ色の布が張ってあってなんともかっこいいのです。仕事場の道具入れにしようと思ってます。

こんなふうに元の用途とは違う形で物を再利用するのが好きなんです。他にも自宅の衣装ケースは近所のお茶屋さんでもらった古いお茶の木箱だし、自動車のサスペンションを傘立てにしたりしています。学生時代には、元々電線を巻いていた木製のドラムをテーブル代わりに使っていました。

道具入れも、傘立ても、テーブルも、もちろんそれぞれかっこいいデザインの製品はあるわけですが、それよりも廃品を転用する方が惹かれるし、楽しい。
その理由をこれまで考えたことがなかったのですが、ひとつに「人が意図していないかっこよさ」というのがあると思うのです。

僕はいつもカメラを持ち歩いて毎日写真を撮っているのですが、そのテーマは人がデザインしたわけではないのに惹かれる風景を集めることです。
思いがけない色や素材の組み合わせとか、物質が劣化したことで見せる表情の変化とか、そういうのがなんとも好きなのです。

日頃デザインをしていると、どうしてもデザイナーが意図的に生み出したかっこよさには飽きてしまうところがあって、その反動もあるのかもしれません。
さっそく道具を入れてみます。今後のエイジングも楽しみ。

ウチヤマケンイチ