令和6年1月27日に考えたこと

ちょっとしたことでまとまることもある

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

デッサンをしていると、突然絵がまとまる瞬間というのがあるんです。
全体的にうまく描けていないと思っていたのに、ある部分を手直ししただけで全体がぴしゃりとまとまったりする。全体がおかしいからといって、必ずしもすべてを描き直さなければならないわけではなく、たとえば石膏像なんかでいえば、首の部分を直したら頭の向きも胴体のボリューム感も決まったりする。
仮に頭と胴体がそれなりに描けていても、それを繋ぐ首の部分の向きや大きさがおかしくなる。全体というのはまとまりの中で決まるんですよね。

そこできちんと見極められなくて頭と胴体を描き直してしまうと、今度は本当にすべてがおかしくなってしまいます。おそらくデッサンが得意な人は最初から最後まで全体をまとめながら描いていくのだと思うのですが、僕はまだまだ局所的にミスをしてしまうことも多いので、そのおかしな部分をきちんと把握するように気をつけています。

この話、デッサンに限ったことではなくて自分がこれまでやってきたことがまとまる瞬間というのもあると思うんです。ジョブズのスピーチにもあったような点がつながる瞬間。

若手デザイナーには、デザインとは関係ないと思えるようなことも色々とやってもらうことがあります。ただそういう仕事にもきちんと取り組んでいた結果、ふとしたときに良いデザイナーになっていたりするものだと僕は思ってます。

ウチヤマケンイチ