令和6年1月31日に考えたこと

足すよりも引いた方がなんかよさげ

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

石膏像のデッサンをもう何年も続けているのですが、最近はヘルメスという像ばかり描いてます。同じ石膏デッサンでも像によってその難しさはだいぶ違っていて、僕はヘルメスを描くのがすごく苦手なんです。

メリハリの少ないツルンとした形と、なんとも言えない頭の角度と、左右対称ではない身体。どれもすごく描きにくい。
それでも繰り返し描いているうちにだんだんとそれなりに描けるようになってきたのですが、最近ひとつ気づいたことがあって、絵が上達する瞬間というのはなにか新しいことができるようになったというよりも、それまでの間違ったクセに気づいてそれを正せたというケースの方が多いということ。ゴルフを習っていてもその感覚は同じです。

もちろん間違った部分を正せたということは、新しいことができるようになったということでもあるのですが、イメージとしては何かを足したというよりも引いたという感じです。
それなのに普段は絵にしても、ゴルフにしても、ついついいつも何かを足そう、新たにできるようになろうと、そんな意識ばかりある。そうではなく、むしろ今まであたりまえにやってきたことをひとつずつ見直して、正しいものは残し、間違っている部分は修正するというそんな地道な点検の方がうまくいくのかもしれません。

ベテランこそ間違った習慣がたくさんあるはず。これまで覚えたこと、ひとつずつ総点検だな。

ウチヤマケンイチ