令和6年2月10日に考えたこと

結局は起こったことが答えなのだ

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

もうずっと使っているアプリがあるのですが、最近メニューを押し間違えることが増えたんです。
最初は自分の操作ミスかいつの間にか設定を変えてしまったのだと思ったのですが、調べてみたらどうやらメニューの並びが最近変更されたようでした。もちろんメニュー名は書かれているのですが、使い慣れている僕は配置でメニューを覚えていて、文字を見ずに押していたみたいです。

たとえ良いデザインであっても、変更後は慣れるまでは問題が起こりやすいと、いつも顧客や若手デザイナーに伝えてます。
そして自分がそれを体験すると、やっぱりそうだよねとなんだか安心するのです。あの理論は間違ってなかったって。

実際に起きたことって理由や根拠として心強い。そして、それを自分の分だけでなくみんなの分まで集めれば、それがなによりの判断材料になると思うのです。
デザインをしているとどうしても理屈やロジックに頼りがちです。もちろんそれらも有効で、理屈や理由を元にデザインをすれば、これまで経験したことのないケースであってもある程度の精度で物事を進められます。

ただ、ユーザーテストやログ分析、インタビューといった事実を集めることは手間はかかれどロジックよりも正しいというか、それこそが現実なんですよね。
どんなに理屈で使いやすいはずのデザインも、ユーザーがいざ使ったときに再現されなければ、それはダメなのです。

ウチヤマケンイチ