令和6年2月16日に考えたこと

前向きなゼロリセットはどんどんやる

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

もう長らく自然に囲われた仕事場を探していますが、そういう物件は再建築不可物件であることがたまにあります。

再建築不可というのは法律の要件を満たしておらず、一度取り壊してしまったらもう建物を建てられない物件です。
そういう厳しい条件なので価格は安いことが多く、投資家の中にはこういう物件を好んで購入してリフォーム後に貸し出すという人もいます。

ただ本来は建て直した方が良いような物件をリフォームするというのは大変なことも多く、結果的に時間やコストが新築よりもかかってしまうこともあるんだとか。確かまっさらにしてからそこに新たに建てるのに比べて、余計な仕事や制約も多そうだし、単純に進めづらいというのもあるでしょう。

デザインにおいても、いっそのこと作り直した方が良いというシーンはよくあります。早さやコスト面もそうですが、品質の面においてそもそものところが間違っている場合はイチからデザインしないと、どんどん悪い方向にいってしまうんですよね。にもかかわらず、それまでやった作業が捨てられないで、長い目で見たら上手くいかなかったというパターンは多いのです。

実際はそれまでのデザインを全部捨てたとしても、検討したプロセス自体に価値があるから前進はしてるはず。
良いものをつくるためには前向きなゼロリセットはどんどんやった方がいいと思う。むしろ、デザインってそういうものさ。

ウチヤマケンイチ