令和6年3月4日に考えたこと

自分ではなにが欲しいか分からない

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

mixiが20周年みたい。懐かしいな。サービス開始当初は、僕はまだ大学生でした。

当時はまだSNSっていうものが世の中に知られてなかったんですよね。なので大学の先輩から招待メールが届いたとき、「なんだこのあやしい招待は」と思ったのを今でもはっきり覚えてます。
自分のプロフィールや近況をネット上で公開して、それをお互いに見る。それが楽しいことだというのを理解したのは、実際にサービスを使ってからのことでした。

ユーザーは実は自分が欲しいものを分かっていないというのは有名な話です。馬車しか知らない人は自動車じゃなくてもっと良い馬車を欲しがるし、ガラケーの次はスマホになるなんて消費者は知らなかっった。
SNSも当時の僕にはそれが自分の欲しいものだとは分からなかったわけです。ただ、その後にFacebookやTwitterといった他のSNSを知るわけですが、そっちは話が早かった。ベースとなる概念があれば、その延長線上にあるものはなんとなく自分が欲しいかどうか判断しやすい。

そういえば新規でサービスを立ち上げたり、大規模リニュアルをするときも、とにかく顧客に欲しいものを聞こうとするケースって多いんですよね。
それも必要ではあるのですが、相手が欲しいと言ってたものを用意しているうちに他の誰かが本当に欲しいものを渡してしまったら、悲しい結果になりかねないのよね。

ウチヤマケンイチ