令和6年3月7日に考えたこと

デザインでもかわいい子には旅をさせよ

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

デザインを完成まで持っていく工程で、ユーザーテストをすることがあります。これまで、きっとユーザーはこうやって使うだろうと頭の中で考えていたことを検証するために、作成中のプロトタイプを誰かに見たり使ってもらったりしてテストをするんです。

実際のユーザーに依頼することもあれば、身近な人にユーザーになりきってもらいテストすることもあります。どちらにせよ本番と同じようにちゃんと使って評価してもらうことが大事で、この工程を踏むとサービスにしてもデザインにしても、その品質はグッと上がるのです。

評価には良いと悪いがあるわけですが、テストにおいては悪い評価をもらうことがより大事だと思っています。これまで考えに考えて作ってきたもののダメな点を指摘されるのはなかなかこたえるのですが、そもそもテストをする目的は改善点をあぶり出して完成までにより良くすることなので、むしろ喜んでダメ出しを受けるくらいじゃないとなかなか上手くいかないわけです。

まずいのは、ダメな点を指摘されたときに言い訳をしたり、相手を説得をしたりすること。いざそのデザインが世に出たときには自分の知らないところで使われるわけで、そのときには説明もフォローもできないんですよね。
かわいい子には旅をさせよと言いますが、大事なデザインだからこそ、世に出る前に厳しい意見をもらった方が後々幸せというわけです。

ウチヤマケンイチ