令和6年3月8日に考えたこと

どうすれば作者の意図が伝わるか

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

漫画家の鳥山明先生がお亡くなりになったとのこと。僕にとって鳥山明先生といえばドラゴンボールやドラゴンクエストの作品ももちろんそうなのですが、それ以上に「鳥山明のヘタッピマンガ研究所」という漫画の描き方の本を思い出します。

絵そのものの描き方はもちろんのこと、どうすれば作者の意図が伝わるのか、キャラクターに個性が持たせられるのか、セリフやコマ割りはどうするかといったことがまとめられてる本。買ってもらったのは10歳くらいの時で、漫画家を目指していた当時はこの本で勉強しながらたくさんの漫画を描いたものでした。

結局、漫画家になることはなく今はUXデザイナーをしていますが、正しく意図を伝える表現方法とか、逆に伝えたいことが伝わらない理由とか、今の毎日の仕事の中で意識していることを最初に学んだのはきっとこの本です。大袈裟ではなくこの本を当時手にしていなければ、今は別の仕事をしていたかもしれません。

当時のヘタッピマンガ研究所が今も手元に残っているのですが、何度も夢中になって読んだはずなのに破れも汚れもなく綺麗に残ってます。それくらい大切に読んでいたのかもしれません。
原点でありバイブル。いま改めて読んでも面白いし学びがあるしで、本当にすごい人だったんだなと思うのです。

作品も、先生としても、多くの人に影響を与えた偉大な先生だ。ありがとうございました。

ウチヤマケンイチ