令和6年5月8日に考えたこと

印象とやってることは一致するとは限らない

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

新しく発表されたiPadのプロモーションムービーが物議を醸してます。
Crush!というその動画は、楽器やゲーム、カメラや本、画材といった様々な物が並べられていて、それらを巨大なプレス機でペシャンコにしてしまうんです。で、そのプレス機が再度開くと薄いiPadが登場する。

騒がれているのは単純に勿体無いというという話ではなく、物に対する敬意だったりそれらを日頃大切にしている人たちへの配慮だったり、そういう気持ちの面での批判が多いっぽい。特に楽器に対する意見は多いように見えました。

僕も動画を見て良い気分はしませんでした。プロモーションムービーというのは短い時間で作り手の意図や想いを凝縮するもの。自分たちの製品を主張するためにiPadで代用できる物たちを破壊するというのは、なんだかそれが本音というか、物に対するスタンスが見えてしまったようで残念な気持ちになりました。

そういえば逆再生した動画もSNSに上がっていたんです。Appleの公式動画ではありません。
その動画ではプレス機にiPadが挟まれ、そしてそっからどんどん破壊された道具が組み上がっていくように見えるわけです。それだと途端に考え方やスタンスは真逆に見えるんですよね。実際には撮影の際に物は壊しているわけですが。

実際にやってる行為とその印象って見せ方次第でガラリと変わるんだな。不思議なもんだ。

ウチヤマケンイチ